「NISA、楽天証券で始めたけど、SBIの方がお得って聞いた…乗り換えた方がいいのかな?」
こういう声をよく見かけるので、真剣に調べました。
先に結論を書きます。 数字だけ見れば、SBI証券+三井住友ゴールドNLに乗り換えた方が、年6,000円ほど得です。 それでも私は、楽天証券のままでいくと決めました。
30代から株を始めて、現物も、信用も、FXも、仮想通貨も、ひと通りやりました。 トータルでは、負けました。 NISAを始めたのも、半年で全部売って後悔したのも、もう一度100万円を一括で投資し直したのも、ぜんぶこの数年の話です(笑)。
そんな48歳の私が、「お得な方に乗り換える」よりも大切にしたかったことがあります。 今回はその話を、ありのまま書いていきます。
私の投資歴をまず正直に書きます
NISA・投資の話をする前に、自分の投資歴を白状させてください。
30代で現物株から始めて、信用取引にも手を出しました。そのあとFX、ビットコインが10万円台だった頃には仮想通貨にも参戦しています。ちなみに30万円くらいで売ってしまって、その後何倍にも跳ね上がっていく相場をただ眺めていました(笑)。短期で増やそうとして、結局トータルではマイナスです。
楽天証券に口座を開いたのは2017年。当時、画面が一番見やすかったのが理由でした。そこから2024年までは売買を続けていましたが、なかなか結果が出ず、一度諦めました。
2024年の夏、情報商材に飛びついて、貯めていたNISAを約372万円分、全部売却しました。今思えば信じられない判断ですが、当時の私には「これで正解だ」と見えていたんですよね。あの話は別の記事に書いています。
→ NISAを始めて半年で全部売った私が、今も後悔しているたった一つのこと
そして2026年、ようやくNISAを「ちゃんと積み立てる」スタイルで再スタートしました。月10万円フル積立、5月には成長投資枠で100万円を一括投資。今度は短期で動かさないと決めています。
なぜ今、SBI乗り換えを考えたのか
きっかけは、SNSで見かけた一言でした。
「クレカ積立、SBI+三井住友ゴールドNLが一番得だよ」
ふと気になって調べてみたら、確かにそうでした。年会費無料の条件を満たせば、楽天より還元率が高い。
私はずっと楽天証券で積み立ててきたので、「このままでいいのかな?」と急に不安になったんです。
それと同時に、別の感情も湧きました。 「また情報に飛びついて、また失敗するんじゃないか」
過去、何度もこのパターンで損をしてきました。「もっと得な方法がある」と聞いて動いて、結局トータルでマイナスになる。だからこそ今回は、感情で決めずに、まず事実を全部並べてから決めることにしました。
SBI証券と楽天証券、NISAで何が違うのか
まず、2026年時点のNISA口座の基本性能を比較しました。
| 項目 | 楽天証券 | SBI証券 |
|---|---|---|
| 国内株 売買手数料(NISA) | 完全無料 | 完全無料 |
| 米国株 売買手数料(NISA) | 完全無料 | 完全無料 |
| つみたて投資枠の商品数 | 239本 | 281本 |
| 米国株 取扱銘柄数 | 約4,600銘柄 | 約5,000銘柄 |
| クレカ積立(年会費無料カード) | 0.5%(楽天カード) | 0.5%(三井住友NL) |
| クレカ積立(ゴールド) | 0.75%(年会費2,200円) | 最大1.0%(条件付き永年無料) |
結論としては、売買手数料や基本機能はほぼ差なし。 取扱商品の数はSBIがやや多いですが、私が買っているのはeMAXIS Slimのオルカン・S&P500みたいなメジャー投信なので、どちらでも問題ありません。
差が出るのは、クレカ積立のポイント還元率です。ここをもう少し細かく見ていきます。
クレカ積立のポイント還元率、年会費無料カード同士なら「完全に同じ」
ここが大事なところです。
- 楽天カード(年会費無料):0.5%
- 三井住友カードNL(年会費無料・前年10万円利用が条件):0.5%
低コスト投信(eMAXIS Slimなど)に積み立てる前提で比べると、年会費無料カードで戦うかぎり、両社の還元率は同じです。
「楽天はオワコン、SBIに乗り換えるべき」みたいな話を見かけることがあるんですが、年会費無料カードで比べる限りそれは事実ではない、というのが私の理解です。
ここに気づいたとき、「あれ、思ったほど差がないな」と少し落ち着きました。
差が出るのは「ゴールドカード以上」を使う場合だけ
では、どこで差が出るのか。ゴールド以上を持つかどうかです。
- 楽天ゴールドカード(年会費2,200円):0.75%
- 三井住友ゴールドNL(年会費5,500円・年100万円利用で永年無料):最大1.0%
- 三井住友プラチナプリファード(年会費33,000円):最大3.0%
特に三井住友ゴールドNLの「100万円使えば翌年から年会費永年無料」という仕組みは、実質コストゼロで1.0%還元を狙えるので、これがSBI乗り換え推奨の最大の根拠になっています。
私のケースで試算するとこうなります。
- 現状(楽天カード):月10万円積立 × 0.5% × 12ヶ月 = 年6,000ポイント
- SBI+三井住友NL(無料):同条件で 年6,000ポイント(差なし)
- SBI+三井住友ゴールドNL:同条件で 年12,000ポイント(楽天より年6,000pt多い)
つまり、ゴールドNLに切り替える前提なら、年6,000円(月500円)多くもらえる。これは事実です。ごまかさず書いておきます。
しかも、私は楽天経済圏を使っていなかった
ここまで読むと「じゃあ乗り換えた方がよくない?」と思いますよね。私もそう思いました。
でも、自分の生活を改めて棚卸しすると、こんな感じだったんです。
- 楽天市場で買い物をしない(Amazon派)
- ソフトバンクユーザー(楽天モバイル未契約)
- お買い物マラソン・キャンペーンエントリーは未参加
- 普段の支払いはAmazon以外ほぼ楽天カード(=メインカードは楽天)。ただしポイント倍率を活かす場所がない
つまり、楽天カードでポイントは貯まるけれど、楽天市場・モバイルといった経済圏の中核はほぼ使っていない楽天証券ユーザーだったわけです(笑)。
ここで普通なら「楽天に縛られる理由がない=SBIに乗り換えるべき」という結論になります。実際、純粋にお金の話で考えれば、その通りなんです。
数字だけ見れば、SBIに乗り換えた方が得という事実
ここまで整理して、はっきり分かりました。
数字だけ見れば、私はSBIに乗り換えた方が得をします。
- 楽天経済圏の恩恵を受けていない
- ゴールドNLは年100万円使えば年会費永年無料(他カードからの置き換えで十分可能)
- 年12,000円のポイントがもらえる(楽天より年6,000円多い)
- 米国株の銘柄数や投信ラインナップもSBIが少し上
「楽天が最強」と書くブログはたくさんあります。でも、私の場合は最強ではありません。「年に6,000円損する選択をしている」が、正確な事実です。
それでも私は、楽天証券のままでいくと決めました。次にその理由を書きます。
私が楽天証券のままにすると決めた3つの理由
理由①:口座が分かれると、私は管理しきれない
NISAは「1人1金融機関」が原則で、変更は年単位(10〜12月に手続きをして翌年1月から)です。仮にSBIに変えるとしても、楽天口座を閉じるわけではありません。
私はこれまで楽天証券に、投信や株を含めてそれなりの金額を保有してきました。NISA口座を変更しても、楽天で買った投信はSBIに移管できません。つまり、楽天で保有を続けつつ、SBIで新規積立、という二口座管理になります。
私はもう48歳です。これから60代・70代と歳を重ねていく中で、できるだけまとめて管理したい。家族に「全部この口座にあります」と言える状態を保ちたい、という気持ちがあります。
理由②:乗り換え手続きと、生活導線を組み替える手間
NISA口座の金融機関変更は、10〜12月に手続きして翌年1月から変更可能というルール。書類のやりとりも発生します。
加えて、三井住友ゴールドNLの「年100万円利用で永年無料」を維持するには、メインカードを切り替える必要があります。私は普段の支払いを楽天カードに集約しているので、ここをひっくり返すのも、地味に手間です。
年6,000円のために、生活の決済導線をまるごと組み替えるのか? …と自問したとき、答えはNoでした。
理由③:投資で負けて学んだ「シンプルさ」が、いま一番の財産
これが、いちばん大きな理由です。
過去、私は「もっと得な方法」「もっと効率のいい運用」を追いかけて、結果的にお金を減らしてきました。FXも、信用取引も、仮想通貨も、全部そうです。情報商材に飛びついてNISAを全売却したのも、根っこは同じ。
そのなかで気づいたのは、自分が続けられない仕組みは、結局どこかで壊れるということでした。年6,000円得する仕組みを組んだ結果、管理に疲れて積立を止めてしまったら、本末転倒です。
このあたりの考え方は、別の記事でじっくり書いています。
→ 「投資、もう無理かも」と思った40代の私が変えた3つのこと
「お金の最適解」より「自分が続けられる仕組み」。 これが、何度も負けてようやくたどり着いた、いまの私なりの結論です。
損するとわかっていて、それでも楽天のままを選ぶということ
書きながら、自分にも何度も問いかけました。 「これ、ただの面倒くさがりじゃないの?」 「年6,000円って、20年積み立てたら12万円だよ?」
正直に言えば、両方その通りだと思います。それでも、変えないと決めました。
理由は単純で、続けることそのものが、私にとって一番むずかしいことだったからです。
月10万円を、感情に揺さぶられず、何十年も積み立て続けられるかどうか。 それが私にとっての最大の課題で、それを揺るがすかもしれないものは、いまの私は取り入れない方針にしました。
数字を取りに行って、続けられなくなる。これが、過去いちばんやってきた負けパターンなので。
こんな人は、SBIへの乗り換えを真剣に検討すべき
ここまで読んで、「私もこのままでいいかな」と思った方も、「やっぱりSBIだな」と思った方もいると思います。
参考までに、私の感覚ではSBIに乗り換えた方がいい人はこんなタイプです。
- 楽天経済圏(楽天市場・楽天モバイル)を使っていない、かつ、これからも使う予定がない
- 三井住友ゴールドNLの「年100万円利用で永年無料」が無理なく達成できる
- 複数口座の管理に苦を感じない、家計簿アプリなどで一元管理できる
- 米国個別株を幅広く買いたい
- 「数字の最適解」を取りに行きたい性格
逆に、楽天のままで十分な人はこんなタイプだと思います。
- 楽天カードや楽天経済圏を日常的に使っている
- 口座を増やしたくない、管理を増やしたくない
- 投資をシンプルに、放置気味に続けたい
- メイン投信がeMAXIS Slimなど定番(SBIにある投信はだいたい楽天にもある)
具体的な口座開設や詳細条件は、それぞれの公式サイトで確認してください。 → [SBI証券公式サイト] → [楽天証券公式サイト]
まとめ:お金の選択に、唯一の正解はない
「楽天証券 vs SBI証券、どっちが正解ですか?」 この問いに、唯一の答えはないと思います。
数字だけ見れば、私の場合はSBI+三井住友ゴールドNLの方が、年6,000円得です。これは事実。 それでも私は、口座を増やしたくないという気持ちと、続けられる仕組みを優先したいという価値観で、楽天証券のままを選びました。
20年で色々経験した結果、48歳でようやくたどり着いた答えがこれです。スマートではないかもしれません。でも、これでいいと思っています。
そしてもし、あなたが今、楽天とSBIで迷っているなら、自分の生活と気質に合うほうを選んでください。途中で「やっぱりこっちだった」と思ったら、変えればいいんです。 失敗しても、何度でも、また始めていい。 それがNISAの一番いいところだと、私は思っています。



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