私が手を出した3つのトレードと、勝てなかった本当の理由

投資・資産運用

株もFXも仮想通貨も負けてきた、と こちらの記事 に書きました。

この「負けた」の中には、いろいろなことがありました。今日は、そのひとつひとつを振り返りながら書いてみますね。

トレードって、一種類じゃないんです。やってみるまで、私もそれを知りませんでした。

チャートとにらめっこする毎日

最初にのめり込んだのが、チャートを読むトレードです。

移動平均線、ボリンジャーバンド、RCI、MACD。当時は本やネットで覚えた言葉を、毎晩ノートに書き写していました。線が交差したら買い、ここまで来たら売り。ルールを決めれば勝てる気がしていたんです。

出来高が急に増えた銘柄を探して、毎日「出来高急増ランキング」をチェックしていた時期もあります。世の中に知られて話題になる前、大口の投資家が静かに買い集めているタイミングで参戦したい。そう思っていました。

でも、これがとても難しかった。出来高が増えていても、それが本物の動きなのか「だまし」なのか、見分けがつかないんです。話題になってから動いたのでは遅い。かといって話題になる前は、なぜ出来高が増えているのかを自分で調べて、確信を持つしかありませんでした。

いちばん苦しかったのは、勉強しても勉強しても「正解」が見えないことでした。同じサインが出ても、上がる日もあれば下がる日もある。私の読み方が悪いのか、相場がおかしいのか、それすら分からない。チャートの前にいる時間だけが、どんどん増えていきました。

1ティックの値動きを追いかけた日々

次にやったのが、ほんの小さな値動きで利益を取ろうとする売買です。

1ティック——株価が動く最小の単位。その小さな上下を、何度も何度も繰り返して積み上げる。これが、最初はうまくいっていました。ほとんど勝てていたんです。

でも、慣れてきたころから、苦しくなってきました。画面から目が離せないんです。少し席を立った隙に動いてしまう。トイレに行くのもためらう。仕事中もスマホが気になる。神経がいつも昂っていて、眠りも浅くなっていきました。

このやり方は続けられない。体力も気力も、もたない。そう思った私は、小さな値動きをコツコツ取るのをやめて、大きな値幅を狙う方向に切り替えました。一度に大きく取れれば、画面に張りつかなくて済むと思ったんです。

でも、それがうまくいかなくなった本当の理由でした。大きな値幅を狙うには、相場の流れ——トレンドを読まなければいけません。これが、本当に難しい。読みが外れたときの損切りも、設定が広くなるぶん、いざ切るときには大きな金額になっていました。

「これから来る」を探したテーマ株投資

最後がテーマ株。これから伸びそうな分野の銘柄を、先回りして買う投資です。

ニュースを見ては「この技術はこれから来る」「この分野が話題になっている」と、未来を予想して買っていました。当たれば大きい。そう思うとワクワクしました。

でも、私が「来る」と思ったときには、もう株価に織り込まれていることがほとんどでした。話題になってから買うのでは遅い。かといって早すぎると、いつまでも上がらない。いつ買えばいいのか、最後まで分かりませんでした。

手法は違っても、負け方は同じだった

3つのトレードを振り返って、気づいたことがあります。

やり方はバラバラなのに、負けるときのパターンは、いつも同じだったんです。

「早く結果がほしい」と焦る。誰かの「儲かる」という言葉に乗ってしまう。うまくいかないと、また別の手法を探す。——道具を変えただけで、私自身は何も変わっていませんでした。

手法をいくつ覚えても、結局は「コツコツドカン」の繰り返しでした。小さく勝ちを積み上げては、一度の大きな負けで全部失う。その繰り返しです。

負けっぱなしなら、どこかで諦めもついたと思います。でも、たまにプラスになる。だから「次こそ取り返せる」と信じて、また続けてしまう。その繰り返しから、なかなか抜け出せませんでした。

トレードが難しいのは、手法が複雑だからじゃありませんでした。

手法のとおりに動けば勝てる、というものではないんです。ほんの少しの違和感を感じ取る鼻のよさ、迷わず動ける決断の速さ、何があっても崩さない自分のルール、そして十分な資金。勝っている人は、そういうものを持っているのだと思います。

でも私には、そのどれも足りませんでした。違和感より欲が勝ち、決断は遅れ、ルールはその場の気分で崩れる。結局いちばんの問題は、自分の気持ちを、自分でコントロールできないことだったんだと思います。

そうやって遠回りした私が、最後にNISAという積み立てに落ち着くまでの話は、 こちらの記事 に書いています。よかったら、あわせて読んでみてください。

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